言葉にならない。

脱力感に覆われ、あの知らせを受け取ってから何もする気になれなかった。
ただただ溢れ出る涙と彼の笑顔と渋い表情が交互に脳裏に浮かび上がって来た。

でも今日という日が終わる前に、この感情をなんとか文字にして残したいという思いが今の私を動かしているんだと思う。スティーブと共に働くことができたこの9年間への思いに。。。

今から9年半前、はじめてAppleを訪れたとき、一人のデザイナーが私にこう言った。

「スティーブは現代のエジソンなんだ」

まだAppleの事をよく解らない私にとって、初代のiMacが大ヒットを飛ばしていた事を知ってはいたものの、自分にとってはエジソンとまでは結びつかない感覚が強く、半信半疑な部分が無きにしも非ずであった。
しかしこの9年間、スティーブの下でモノづくりをすることで、彼の鋭い指摘や判断力、そして、未来を切り開いて行く商品の数々を目の当たりにし、そんな疑いなど微塵にも無くなった。エジソンどころかスティーブはスティーブだと声を大にして言いたい程に変わっている程だ。

そんな気持ちにさせてもらえたこの9年間。そして最後の最後までAppleで働き続けたあなたの人生に感謝の意を込めて

「ありがとう、スティーブ」

Oct/05/2011
 
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